「二次元男子」公式サイト

まるで少女漫画の世界から飛び出してきたかのような端整なルックスと、常識に縛られないジェンダーレスで新しい美的感覚を持つ「二次元男子」同時多発的に現れた新世代のファッションアイコンにフォーカスを当て、彼らの対談を通じてその正体と魅力に迫る、不定期連載企画

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まるで少女漫画の世界から飛び出してきたかのような端整なルックスと、常識に縛られないジェンダーレスで新しい美的感覚を持つ「二次元男子」同時多発的に現れた新世代のファッションアイコンにフォーカスを当て、彼らの対談を通じてその正体と魅力に迫る、不定期連載企画

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武瑠×北村諒 対談(取材・文 / 武市尚子)

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——2人が初めて会ったのは?

武瑠:『Lollipop Kingdom』のタイミングで『million $ orchestra』(武瑠がデザイナー兼プロデューサーを務めるブランド)の展示会に来てくれたんだよね? ライヴにも来てくれて。

諒:そうですそうです。雑誌の対談が初対面で、そこから展示会やライヴとかにも行かせてもらったんですよね。ちょうど僕がハタチくらいの頃でした。

武瑠:へっ!? そんなに若かったんだね〜。俺は諒くんのことは、『CHOKi CHOKi』(メンズファッション雑誌)のモデルとしてよく見てたから、存在はもっと前から知ってたけどね。

諒:僕も知ってましたよ。『SPINNS』ファッションショーのライヴゲストでSuGさんが出てて。

武瑠:あ、出てた出てた!

諒:そのとき初めてライヴを見て、カッコ良くて震えたんですよ。

武瑠:え!? めっちゃ嬉しい! そのとき出てたの?

諒:いや、僕はそのときは見に行っただけだったんですけどね。

武瑠:当時、『SPINNS』ファッションショーには、これから盛り上がっていくぞ! っていう人たちを集めたショーでもあって。きゃりーちゃん(きゃりーぱみゅぱみゅ)やSilent Sirenとかも出てたんだよね。そのファッションショーにSuGがゲストで出てたっていう。

諒:そうですそうです。たぶん、当日発表で、シークレットゲストとしてSuGさんが出たんですよね。ホント、カッコ良かったなぁ。

武瑠:ありがとう! すごい嬉しい!

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——初対面の印象は? 覚えてる?

武瑠:いや、それがね、会う前にすごい悪評を聞かされてたんだよ(笑)。

諒:あははは。どんなですか? でもきっとあるだろうなぁ〜。

武瑠:なんかこれはね、【モデルあるある】みたいな感じだったんだけど、対談することになったときだったかな? 諒くんのことを知ってそうな男の子モデルに聞いたら、“適当な人だから、あんまり仲良くしない方がいいよ”みたいに言われたんだよ(笑)!

諒:あははは。それは否めないから、その悪評はある意味正しいのかも(笑)。

武瑠:いやいやいや、諒くんすっごい礼儀正しいし、適当じゃないよ! すっごい真面目だし。会ってみたら全然だったもん。むしろ、そうやって俺に先入観を入れた子を疑ったっていうね(笑)。なんか、男の子の女々しさみたいなとこでもあるんだけど、“俺以外とあんまり仲良くなんないで”なアプローチでもあるんだよね、そういうのって。それはね、すごくあるあるだと思う。

諒:あははは。たしかにありますよね(笑)。でもね、昔は本当に遅刻が多かったんで、自分だけ1時間前の集合時間とか教えられてましたからね(笑)。

武瑠:そんなに(笑)!?

諒:そうそう(笑)。だから、適当説は否めないんですよね〜(笑)。

武瑠:いや、でも、これはバンドマンからすると、すごいカルチャーショックだったんだけど、モデルさんたちってすっごいフランクで、友達の友達はみんな友達! みたいな感覚なんだよね。それになかなか馴染めなかったんだけど、諒くんはすごく礼儀正しかったから、すごく印象が良かったの覚えてる。

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——諒くんは服が好きでモデルになったの?

諒:いやいやいや、逆ですね。モデルになってからだんだん服が好きになっていった感じで。

武瑠:そうだったんだね。俺がシルバーを好きになったきっかけは漫画だったりしたんだよね。全身クロムハーツの奴が出てくる漫画があって、それで好きになって。その後、中学生とか高校生になって、やっと自分でもクロムハーツが買えるようになったときに、清春さんとかが、シルバー雑誌の表紙とかを飾っているのを見て、さらに好きになっていったって感じ。

諒:たしかに、漫画とかゲームの影響ってあるなって思いますね。特徴的なファッションが多いというか。いわゆる中2っぽい感じのモノに惹かれたというか。だって僕、『シャーマンキング』の麻倉葉に憧れて、音楽も聴いてないのに、ずっとヘッドホンして歩いてた時期ありましたもん(笑)。

武瑠:あはははは。いいね〜! 中2してるね〜(笑)。でも、俺も銀髪にしたのって『HUNTER × HUNTER』のキルアの影響だもん、確実に! だいぶデカイそこ! 中2の頃に初めて銀髪にしたんだけど、絶対にその深層心理にはキルアが居たと思うからね(笑)。それとか『幽遊白書』の妖狐蔵馬とかね。金髪だったら海外のアーティストだったのかもしれないけど、そこに憧れて金髪にしようと思ったことはなかったし、金髪じゃなくて銀髪に憧れたからね。絶対アニメだったと思うなぁ。リアルにファッションで影響を受けている人といったら、カニエ・ウェストとかリアーナとかだったりするんだよね。意外だって言われるけど、基本ベースはそっちだったりする。

諒:そうなんですね!

武瑠:うん、そう。もともとストリートが好きだからね。最近ラッパーが真っ黒い格好ばっかしてるんだけど、それもまたカッコイイんだよね。

諒:そうですよね。ラッパーも今、すごく細身になってきてますもんね。

武瑠:そうそう。ラッパーの方がロックな格好してるよね、最近。

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——そうなの? ぶかぶかの3Lくらいのトップスとだぼだぼのパンツにティンバー(ティンバーランド)っていうのが、ラッパーの証! みたいな感じだったのにね。とにかくオーバーサイズ! っていう。

武瑠:うんうん。そうだったよね。でも、今違うんだよね。すっごい細身。けど、やっぱ足元はティンバーなんだけどね。

諒:そうそう。スキニーとか細身のパンツにゴツい靴履いてますよね。

武瑠:そうそう。そこは定番だけど、すごくドレッシーでエレガントなブランドを着てたりするよね。もうだぼだぼのラッパーは居ないからね。だから、今、そっちのファッションの方が好きだったりする。

諒:たしかに、カッコイイですもんね。僕はもともと親がロック好きだったこともあって、その影響でロックっぽいファッションが基盤にあったんですけどね。

武瑠:ご両親はどんなロックが好きだったの?

諒:L’Arc〜en〜CielさんとかGLAYさんとか。Janne Da Arcさんとか。

武瑠:すごい! 感覚がすごく若いんだね!

諒:そうですね。物心ついた頃から、ずっとL’Arc〜en〜Cielさんとかのビデオとか見てましたからね。母親はAcid Black Cherryさんとかも大好きなんですよ。だから、今も母親と一緒にライヴとか行くんですよ。

武瑠:そうなんだ! L’Arc〜en〜CielとかGLAYって世代とかもあるのかもって思うけど、Acid Black Cherryはわりかし最近だから、Acid Black Cherry好きなお母さんってすごく感覚若いよね!

諒:そうですね(笑)。でも、Acid Black Cherryさんって、結構それくらいの年齢のファンの人も多いんですよ。僕、Acid Black Cherryさんの「蝶」っていうシングルのミュージックビデオに出させてもらっているんですけど、それから歳上の人とかお母さん世代の方のファンも増えたんです。とにかく、なによりもウチの母親は、ミュージックビデオに僕が出たことをめっちゃ喜んでて(笑)。

武瑠:あははは。そりゃ喜ぶでしょ!

諒:“ミュージックビデオに出ることになったよ”って言ったら、“マジで!? うっそ〜!”って、めちゃめちゃ喜んでましたもん(笑)。いまだにyasuさんにはよくして頂いてて、ライヴ見せてもらってるんですけど、会場でファンの方達にも声をかけてもらったりして。それがすごく嬉しくて。

——そういえば、yasuくん当時、諒くんのことすごく褒めてたよ。“絶対にあの子は将来売れっ子になると思うで!”って。

諒:マジですか!? めっちゃ嬉しい! ライヴ、チケット買って行ってるんですけど、なかなか倍率が厳しくて。お願いすると“そんなんいつでも言っておいで〜! お母さんも来てくれんの?”って、すごくよくしてくれるんですよ。本当にいい人なんです!

武瑠:そりゃお母さん嬉しいわぁ〜。でも、そういうのいいね〜。それって何年前くらい?

諒:あれは4年前くらいですね。

武瑠:じゃぁウチらが出逢った頃くらいだね。

諒:あ、そうかも!

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——武瑠は役者として演技をすることもあるけど、演技という面では経験の数としたら諒くんの方が先輩かな?

武瑠:始めたのは先だけど、役者としてはほとんどやっていないから、先輩とは言えないからね。やっぱりそこは諒くんのが先輩になるんじゃないかな?

諒:いやいや。僕もまだ3年くらいしかやってないですからね。

武瑠:なんでもそうだけど、演技は続けていないと本当に下手になっちゃうからね。声の出し方も違うからね。どんどん出来なくなっちゃってる。きっとね。来年公開の映画で久々に演技したんだけど、本当に難しかったからね。

諒:いやいや、でも、武瑠くんすごいセンスありますよね。いろんなことでセンスあるなって思いますもん。

武瑠:いやいや〜、やっぱ演技は難しいなって思うよ。

諒:たしかに演技は難しいですけどね。普通であればあるほど難しい。普通のことを演じるのが一番難しいと思いますからね。多少大袈裟じゃないと演技としては伝わらないんだけど、それが見ている人たちに不自然に映ったらダメでもあるし。

武瑠:解る解る。ドラマと舞台でも違うしね。

諒:違いますね。ドラマ、舞台、映画、全部違うと思いますからね。

武瑠:うん。きっと全然違うよね。それぞれの常識が違う。もうしばらくその常識に触れていないから、まったく解らなくなっちゃってた。

諒:たしかに。僕は最近舞台が多いから、すごく大きく動かないといけないというのもありますからね。一番後ろの人まで届くように。僕はドラマの経験がないから、またそれはそれで難しいんだろうなって思いますね。でも、舞台から基盤を作っていけたのは、すごくいいことだったのかもしれないなって思ってるんです。

武瑠:そうだね。でも、本当に演技って深いなって思う。軽々しくやっちゃダメだなって思うからね。

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——諒くんはバンドをやろうと思ったことはないの?

諒:一瞬バンドやってたことがあるんですよ。読者モデルやってたとき。本当に一瞬ですけど。

武瑠:あ! それ俺見たかも! 読モのバンドがいくつか出てライヴしてたときだよね!?

諒:そうですそうです! 本当にノリでバンド始めたんで。楽器なんも出来ないです。って言ったら、じゃぁボーカルで、みたいなことになって。いやいやいや、歌、上手くないですけど……みたいな流れだったんですよ。RADWINPSさんとかL’Arc〜en〜Cielさんとかやってましたね。「ソラニン」とかすごく流行ってたときでもあったんで、ASIAN KUNG-FU GENERATIONさんとかもやってました。でも、実際にバンドサウンドに乗せて歌ってみて、バンドのボーカルの人ってすごいなって、改めて思ったんですよね。表現力とか半端ないなって。またこれも演技とはまったく違うんですよね。武瑠くんのライヴを直に観たときに、まさにそれを感じたんです」

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——なるほど。自分のフィールドでライヴをしたSuGを観たから、余計のそう感じたんだろうね。

諒:そうなんですよ。最初にも言ったんですけど、最初に観たSuGさんのライヴは本当にすごい衝撃だったんですよね。

武瑠:わぁ。ありがとう。そう言ってもらえるとすごく嬉しい。なんかね、ファッションショーっていう、いつもとは違うフィールドでのライヴだったからか、いろんな人からいっぱいいろんなことを言ってもらえたライヴだったんだよね、あのときは。だからこっちとしても、いつもにない刺激をいっぱい貰えたんだよね。

諒:ホントにヤバかったですからね、SuGさん。

——2人は今、ステージに立つ側の人間であるわけだけど、昔ステージに立つ人に憧れを抱いていたときは、どういうところに惹かれていたの?

諒:僕は、自分に全然自信が持てない人だったんですよ。すごく人見知りだったし。だから、堂々としている人に対してすごく憧れがあったんです。でも、自分が役者になるとかなんて、想像もしていなかったんで、そこを自分に置き換えて考えるとかはまったくなかったんです。けど、自分が今、役者をやるようになって、改めて思い返してみると、そういう人たちの堂々とした立ち振る舞いに憧れていたんだなって、思うんですよね。

武瑠:俺は、今もなんだけど、昔から少し陰のある人が好きだったんですよね。陰にこそ惹かれちゃうっていうか。

諒:あ、でも僕もそうです。やっぱりちょっと何処かに闇を抱えている人だったり、陰のある人に惹かれるんです。だから、そんな感覚も似てるのかなって思いますね。「SICK’S」のミュージックビデオとか、超カッコイイと思いましたもん!

武瑠:ホントに!? すごい嬉しい! 「SICK’S」は闇が詰まりまくってるからね(笑)。いかに、そこを重くせず、キャッチに魅せられるかっていうのが「SICK’S」のテーマだったの。

諒:廃病院で撮影したんですよね? なのに、おどろおどろしくなり過ぎず、あそこまでしっかりとメッセージを伝えられているって、すごいことだなって思うんですよね。SNSとか当たり前になって、便利にはなってるけど、確実に生き辛い世界になってる。それをあそこまでしっかりと歌詞に出来て歌えてるってすごいなって。さすがだなって思います。

武瑠:SNSで話すときと実際にはなすときの、印象がまったく違う人って居るよね。ネットとかの中ではすごく饒舌なのに、会って話すとまったく会話がキャッチボールにならないとか。単文でしか話せなくなっちゃってるんだよね。

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——完全なるコミュニケーション障害だね。

武瑠:そうなんだよね。まさに現代病。

諒:まさに「SICK’S」。

武瑠:自分もまさに、ゆとり世代とか悟り世代っていわれる世代の狭間を生きてきてるからこそ書けた歌詞だなって思ってる。

諒:そうですね。本当にそうだと思います。なんか、ちょっと怖い世の中ですよね。

武瑠:うん。本当にそう思うよ。

——そうだね。ところで。武瑠と諒くんのコラボも見てみたいな。まさに、今回の「SICK’S」のミュージックビデオもそうだけど、武瑠はミュージックビデオとかももちろん、その他のヴィジュアル面も自らがプロデュースしていたりもするし、諒くんに役者として出演してもらうなら、どんな役がいいと思う?

武瑠:俺ね、諒くんって被写体としてすごく好きなんですよ。俺のデザインした服もよく着てくれてたりするし。自分が描きたい世界の中に諒くんって、すごくピッタリなキャラクターでもあるんだよね。

諒:嬉しいです! なんか、服とかに関しても、武瑠くんのデザインする服って、自分が着たいと思う服そのものというか。ドンピシャなんですよ。

武瑠:嬉しいな、そう言ってもらえると。それに、また似合うから嬉しい! やっぱり似合う人が着てくれてると本当に嬉しいんだよね。

諒:イベントの衣装でスタイリストさんが持って来てくれた服の中に武瑠くんのブランドの服があって、それを気に入って買い取って、ずっと私服で着させてもらってたりもするんですよ。

武瑠:嬉しい! すっごい嬉しい! 好きな服も似てるしね。諒くんはすごくロックっぽいんですよ。カジュアルな服が似合うモデルさんっていっぱいいるんだけど、俺が求めるソリッドでロックなモデルさんってあんまり居なくて。諒くんはそういうタイプの人なんですよね。

諒:僕もそう言ってもらえるとすごく嬉しいです。

武瑠:もし実現するなら、かなりハッキリとやってほしい役があるんだよね。次に考えてるテーマが【東京のシド&ナンシー】みたいなやつなのね。実は、その男の子役に諒くんがピッタリだなって思ってたとこなんだよね。スケジュールさえあえば……って感じなんだけど。

諒:え!? マジですか!? 超やりたいです! 是非! スケジュール、合せるしかないですよ、コレ!

武瑠:陰のあるカップルを描きたいの。女の子で陰がある子って多いんだけど、なかなか居ないんだよね、陰のある男の子って。闇のある男の子はいるんだけど、日本的な闇というか。俺が今、求めてるのはそこじゃなくて。もうちょっとソリッドな闇を持った役者さんを求めてて。諒くんピッタリなんだよな〜。

諒:(マネージャーさんに向かって)スケジュール、どんな感じですかね?

武瑠:中2全開の歌詞なの(笑)。

諒:中2最高じゃないですか(笑)!

武瑠:でしょ。ピッタリなんだよなぁ〜。

諒:是非! 一緒に出来ること祈ってます!

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RELEASE

北村諒

Office ENDLESS produce vol.20「RE-INCARNATION RE-SOLVE」

・東京公演
2015年12月24日〜29日 全労済ホール/スペース・ゼロ
・大阪公演
2016年1月9日〜10日 サンケイホールブリーゼ
・東京公演
2016年1月14日〜18日 シアター1010

公式サイト http://officeendless.com/sp/vol20/

武瑠

SuG 13th Single「SICK’S」

SuGhttps://sug-web.jp/

2015.12.16 Release

・LIMITED EDITION (CD+DVD) ¥1,650 (税抜)

・STANDARD EDITION (CD) ¥1,200 (税抜)

CD収録内容: 1. SICK’S 2. ゆりかご 3. JUICY ※3. JUICYはSTANDARD EDITIONにのみ収録

DVD収録内容: 1. SICK'S -Music Video- 2. SICK'S -Music Video Shooting OFFSHOT-

LIMITED EDITION

LIMITED EDITION

STANDARD EDITION

STANDARD EDITION